女性が浮気した方がいい

人間以外の動物でも、群の中でいちばん強力なオスが他のオスを自分の縄張りから追い出して、自分のDNAをメスに植えつけていくのはよく知られています。オットセイはその典型的な例ですが、強いオスは自分のまわりにたくさんのメスをはべらせ、まるでハーレムのようにとつかえひつかえメスと性交をしています。一方、女性の場合はどうかといいますと、それぞれ異なるA、B、C、Dの男性から遺伝子をもらっても、同じ男性から四回もらっても確率は同じです。つまり遺伝子のサバイバル戦略という点からすると、少しも効率的ではないのです。しかも、女性が一生のうちに産める子供の数には限りがあります。したがって、女性は浮気するメリットがより小さいわけです。恋愛と結婚は違うところが多いですので、←ここで出会った素敵なパートナーをよく見極めましょう。ただし、女性が浮気したほうが、かえって遺伝子のサバイバルの確率が高くなる場合もなくはありません。たとえば、生まれた子供が病弱だったり、夫に生活能力がなかったり、乱暴、冷酷な人格の持ち主で社会適応力に欠けたりする場合です。病弱な子どもはすぐに死んでしまう可能性があるし、生活能力のない夫ではたとえ多くの子供を産んだとしても養うことができません。また、社会適応力に欠ける夫の場合は、自分と子供の生存が脅かされる可能性もあります。つまり、こういった男性は、固体維持と種族維持という面から、「配偶行動」の相手としては不利なのです。このように、女性はサバイバル上の理由から浮気をすることもあるのです。

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